着物や浴衣を着てお出かけ。
そんな日は、洋服のときとはちょっと気分を変えて、ヘアスタイルも和風に仕上げてみませんか。
和装のヘアスタイルに欠かせないのが、かんざしです。
ロングヘアをまとめたり、セットした髪を華やかに飾ったり。
普段用として、またハレの日に、あらゆるシーンで日本女性に長く愛用されてきたかんざしは、
昔からずっと、和服美人のヘアスタイルを作るときに欠かせない存在なんです。
今までかんざしを使ったことがないという人も、
その魅力を知れば身近に感じて、きっと使ってみたくなるはず!
種類やバリエーションも豊富なかんざしの中から、とっておきの一本を探してみませんか。
![かんざしイメージ](images/kanzashi_02_03.gif)
![かんざしイメージ](images/sp/kanzashi_02_03_tablet.gif)
![かんざしイメージ](images/sp/kanzashi_02_03.gif)
![かんざしイメージ](images/kanzashi_03_01.gif)
「かんざし」と言ってもその種類・見た目はいろいろ。用途によって使い分けることができます。 数あるかんざしの中から、現代でもよく見かけたり実際に使うことの多い、代表的な種類をご紹介。それぞれの形をベースに洋風にアレンジされたものもあり、さまざまなデザインのかんざしを見つけることができますよ。
![かんざしイメージ](images/kanzashi_03_sub01.png)
![玉かんざし](images/sp/kanzashi_03_sub01.png)
1本の棒に、丸い飾り玉がひとつ。もっともシンプルなのがこちらのタイプのかんざしです。飾り玉に使われているのはとんぼ玉や絞り、サンゴ、ヒスイなどさまざま。棒部分・飾り玉ともに蒔絵風に仕上げたものなどもあります。よりカジュアルなプラスチック製のものも。棒の足の部分が2又に分かれているものもありますが、1本、2又のもの、どちらも、髪をまとめる・さすという使い方は同じです。 よく見ると先端が耳かき状になっていることにお気づきでしょうか。これは贅沢禁止令が出ていた時代に、「装飾品ではなく実用的な耳かきです」と主張して、かんざしを手元に置くための策だったとか・・・・・・。なるほど、確かに耳かきの形! 実際に耳かきとして使われていたという説もあるのだそうです。
![バチ型・銀杏型・扇形](images/kanzashi_03_sub02.png)
![バチ型・銀杏型・扇形](images/sp/kanzashi_03_sub02.png)
三味線のバチや銀杏の葉に似ていることから、「バチ型」や「銀杏型」、また「扇型」などと呼ばれているかんざしです。扇状になっている部分に、蒔絵調の花模様などが描かれていたり、パールやラインストーンの飾りが付いていたりと華やかな印象のものが多いです。幅広い年齢の女性に対応するかんざしで、とくにおめでたい模様が描かれたものは、フォーマルシーンでの着物姿によく似合います。 足の部分は2本になっていて、一般的に髪のまとめた部分にしっかりとさして使います。
バチ型かんざし![平打ちかんざし](images/kanzashi_03_sub03.png)
![平打ちかんざし](images/sp/kanzashi_03_sub03.png)
平打ちかんざしも玉かんざしと同様に、棒部分は1本または2又になっていて、頭の部分は耳かき状になっています。 玉かんざしとの見た目の違いとしては、薄く平たい飾りがついていること。この飾り部分は円形や亀甲形、菱形、花型になっていて、透かし彫りや毛彫りで模様が入っていたりします。ここに家紋や名前の頭文字を彫ったものもあったのだとか。なんだか粋でお洒落なこだわりを感じますね! かんざしの素材には銀やべっ甲、象牙などが使われていることが多いですが、現代ではプラスチック製のものもたくさん見つけることができます。
平打ちかんざし![くし形かんざし](images/kanzashi_03_sub04.png)
![くし形かんざし](images/sp/kanzashi_03_sub04.png)
その名のとおり、髪をとかす「櫛」の形をしているかんざしがこちら。キレイに整えられた振袖姿や花嫁姿の女性の日本髪に、ちょうど整えた前髪を留めるような形でさしてあるかんざし、というと分かりやすいかもしれませんね。蒔絵や螺鈿の細工を施した高級な工芸品としてのくしかんざしも多いです。
くし型かんざし![つまみ細工・花かんざし](images/kanzashi_03_sub05.png)
![つまみ細工・花かんざし](images/sp/kanzashi_03_sub05.png)
「つまみ細工」を施した飾りがついたかんざしのこと。「つまみ細工」とは江戸時代からの伝統工芸の技法のひとつです。正方形に小さく切った薄い絹地をつまんで折りたたみ、お花などの形にしたもの。舞妓さんがさしているかんざし・・・・・・「花かんざし」で見たことがある方も多いのではないでしょうか。お花の花びらを見ると分かるように、丸みのある「丸つまみ細工」と、シャープな花びらが特長の「倹つまみ細工」があります。同じお花でも、この細工の違いで印象も大きく違いますね!可愛らしさと華やかさがあるので、振袖姿にもよく似合います。
つまみ細工かんざし頭にのせるほどの大きさながら、工芸品としての技術が注ぎ込まれているかんざし。
あらためて見てみると、芸術的だと思いませんか?
ずっと眺めていたくなるような美しいかんざし。ハレの日の着物姿に合わせてみませんか?
![振袖髪飾り「白色 牡丹」](images/kanzashi_03_02.png)
つまみ細工のお花×ビラカン×1本挿
振袖髪飾り「白色 牡丹」
ビラカンの下がり飾りがゆらゆらと、華やかさをプラスしてくれます。
![つまみ細工かんざしコーム「ピンク×パープル 梅に大きな鶴」](images/kanzashi_03_03.png)
つまみ細工の鶴とお花×ビラカン
つまみ細工かんざしコーム
「ピンク×パープル 梅に大きな鶴」
フォトジェニック!まるで舞妓さんのような華やかさ。
![つまみ細工かんざし2本セット「朱赤×白 梅」](images/kanzashi_03_04.png)
つまみ細工
つまみ細工かんざし2本セット「朱赤×白 梅」
朱色がかった赤色を基調とした梅の花を中心に、ところどころに玉の飾りが可愛らしい♪
![振袖髪飾り「赤色×ゴールド、オーロララメ 水引きのお花飾り」](images/kanzashi_03_05.png)
水引き
振袖髪飾り「赤色×ゴールド、オーロララメ 水引きのお花飾り」
「朱赤×白 梅」
「水引き飾り」ならではのおめでたい雰囲気は、晴れやかな席にピッタリです。
![かんざしイメージ](images/kanzashi_04_01.jpg)
実際にかんざしを使って、ヘアアレンジしてみませんか。
まずは1本かんざしで、基本のさし方をマスターしてみましょう!
まとめたり、アクセントにしたり・・・・・・
ヘアスタイルに合わせたアレンジを楽しんでみてください。
![かんざしイメージ](images/kanzashi_04_02.jpg)
![かんざしイメージ](images/sp/kanzashi_04_02.jpg)
![基本の使い方](images/kanzashi_04_08.gif)
![一本かんざしの使い方](images/kanzashi_04_04.gif)
![基本の使い方](images/kanzashi_04_08.gif)
かんざし1本をくるくるっと髪に巻き付けて。コツを覚えれば、誰でもきれいにまとめ髪を作ることができるんです。
ロングヘアをまとめるときには、真鍮などしっかりした素材の1本かんざしを使いましょう。
プラスチックやアクリル製のものは折れてしまう可能性がありますので、髪の毛をまとめるのに使うのは不向きです。まとめた髪やお団子部分に挿して使うようにしてくださいね。
![かんざしイメージ](images/kanzashi_04_05.jpg)
![かんざしイメージ](images/sp/kanzashi_04_05.jpg)
かんざしを選ぶときには、着物とのコーディネートとTPOを意識してみましょう。
たとえば、カジュアルな着物に豪華すぎるかんざしは過度な印象。かんざしにもカジュアル使いにぴったりなものがありますよ。
振袖姿には、華やかなつまみかんざしで思い切りゴージャスに!
結婚式などのフォーマルシーンに出席するなら、訪問着や留袖と相性バツグンの、上品なパールや螺鈿を施したバチ型かんざしを。
どんな場面でも、そのシーンと、着物・かんざしとのコーディネートとバランスが合っているかどうか。
この点を重視してかんざしを選べば、着物姿もよりいっそうステキになりますよ♪
どんな場面でも、着物とかんざしとのコーディネートとバランスが合っているかどうか。
この点を重視してかんざしを選びたいですね。
とっておきのかんざしから、普段使いのものまでいろいろと。
シチュエーション別にご紹介します。
![浴衣でお出かけ♪夏に似合うかんざし](images/kanzashi_subtit_01.gif)
![浴衣でお出かけ♪夏に似合うかんざし](images/sp/kanzashi_subtit_01.gif)
浴衣コーデの仕上げに、素敵な髪飾りを選びましょう。夏には涼しげで軽いかんざしがおすすめです!
![振袖にはコレ☆華やか&ゴージャスかんざし](images/kanzashi_subtit_02.gif)
![振袖にはコレ☆華やか&ゴージャスかんざし](images/sp/kanzashi_subtit_02.gif)
振袖には華やかなつまみかんざしをあわせて、晴れの日の装いをよりいっそう豪華に仕上げましょう!
![卒業式の袴姿をいっそう可愛く見せるかんざし](images/kanzashi_subtit_03.gif)
![卒業式の袴姿をいっそう可愛く見せるかんざし](images/sp/kanzashi_subtit_03.gif)
卒業式の「袴スタイル」にはお気に入りの髪飾りを合わせて差をつけちゃおう!
![ひとつは持っておきたい・・・フォーマル向けかんざし](images/kanzashi_subtit_04.gif)
![ひとつは持っておきたい・・・フォーマル向けかんざし](images/sp/kanzashi_subtit_04.gif)
結婚式などのフォーマルシーンには、訪問着や留袖に、華やかなパールや螺鈿を施したかんざしがマッチします。
![普段使いにもオススメ。カジュアルかんざし](images/kanzashi_subtit_05.gif)
![普段使いにもオススメ。カジュアルかんざし](images/sp/kanzashi_subtit_05.gif)
カジュアルな着物に似合うのはやっぱりカジュアルなかんざし。
![☆七五三・日本髪風へアセット](images/kanzashi_subtit_06.gif)
![☆七五三・日本髪風へアセット](images/sp/kanzashi_subtit_06.gif)
七五三のかんざし・髪飾り&ヘアアレンジをご紹介します!
お気に入りの髪飾りを手に入れたら、動画を見ながらヘアアレンジしてみませんか☆
【3歳の女の子】
3歳のお子様は髪短いというお子様の多いかと思いますが、3歳のお子様用の髪飾りは基本的にクリップタイプ。
パッチン留めタイプのものですので、短い髪でもお使いいただけますし、簡単です。つまみ細工の繊細で可愛らしい髪飾りをお選びください。
【7歳の女の子】
つまみ細工の飾りをつけると、それだけで少しお姉さんぽくなって、とっても華やかになりますし、写真映えも◎!
日本髪・新日本髪に結って本格的にヘアアレンジされるなら、「勝山セット」がオススメです。
☆七五三・日本髪風ヘアセット
- ①前髪と、後ろの髪を少し残して、上と左右、後ろ部分をブロッキングします。
- ②逆毛を作りふっくらとまとめたら ゴムで結んでピンで留めます。
- ③残った毛先は、後ろの髪を結んだゴムに巻きつけて、ピンで留めます。
- ④おろしていた髪の毛をゴムで結び、お団子用の髪の毛の近くでピンで留めます。
- ⑤けたぼをピンで留めて 髪を被せたら、毛先は後ろ髪のゴム下にピンで留めます。
- ⑥反対側も同じようにまとめます。
- ⑦お団子用の髪にけたぼを巻きつけ、根本まで巻いてピンで留めます。
- ⑧表面の髪を広げて、ピンで留めます。
- ⑨残りの髪の毛を三つ編みにしてまとめたら お団子の下へピンで留めます。
- ⑩最後にヘアスプレーで整えて完成です!
☆ちんころ・かのこ・勝山かんざしセットの付け方
- ①鹿の子をあらかじめ結んでおき、まとめた髪を下から包み込むようにUピンで留めていきます。
- ②後ろでまとめた髪の付け根にちんころを通し、軽く結びます。
- ③勝山かんざしを、後ろでまとめた髪の根本に差し込み、ピンで固定します。
- ④銀ビラ付きかんざしを、サイドのまとめ髪の根本に差し込み、ピンで固定します。
- ⑤下がり付きかんざしを、サイドのまとめ髪の根本に差し込み、ピンで固定します。
- ⑥整えたら完成です!